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ブルグミュラー 25の練習曲 を始める話は「さあこれから自由に楽しく弾こう」を意味するともいえます。
でもこの練習曲は収録曲が多くても作曲家は同じ。つまりどうしても曲のテイストは似てしまいがちです。
そこで互換曲集として、同じような演奏技術で少し違う雰囲気の曲を楽しむ本を作ってみました。
発表会にも使いやすい長すぎないアレンジです。
生徒さん、発表会に来てくれたお客さん、そして教える先生も一緒に楽しめるように有名な曲を収録しました。
発表会に いけるいける ほぼブルグミ ブルグミュラーみたいな曲集
ピアチャ ミュージック メソッド シリーズ
編著 小林 寛
イラスト ゆうきよしなり
共同音楽出版社
定価 1,320円
ISBN 978-4-7785-0413-7
JAN 4520956204797
ほぼブルグミでは、CMや映画で一度は聴いたことある有名曲ばかりをセレクト。それを25の練習曲Op.100と併用できるようなレベルで調整してみました。
ブルグミ本家っぽい動きやリズムでアレンジ、つまり併用したり乗換えたりしやすい作りをしています。
《レガート》《スタッカート》《和音》の3パートに分けた編集をしてありますので「不得意な」ことからではなく「得意な」ことから始められるのも特徴です。
25の練習曲 | ほぼブルグミ | ポイント |
素直な心 | 素直なアニーローリー | 左手和音と右手レガート |
進歩 | 進歩するカラスとモミジ | 右手と左手が同じリズム |
優美 | ワルキューレの騎行 | 32分おんぷ、ちゃんと数えたらひける |
清い流れ | アヴェ・マリア | 音を選んでメロディにしよう |
なぐさめ | 希望と栄光の国 ( 威風堂々 ) | 右手メロディと左手レガート |
25の練習曲 | ほぼブルグミ | ポイント |
子どもの集会 | 夜の女王の集会のアリア | スタッカート |
心配 | 山の魔王の宮殿にて | 同じリズムの形をつづける |
狩猟 | 天国と地獄 | オクターブ以外の音どうしを跳んでみよう |
帰途 | アメリカン・パトロール | ここまでのまとめ |
つばめ | さくらの森を飛ぶツバメ | 左手が右手より高い音に行ってみる |
25の練習曲 | ほぼブルグミ | ポイント |
やさしい花 | カノン ( パッヘルベル ) | スラーでフレージング |
アラベスク | エル・カスカベル | 左手連続和音をリズム感よく |
小さな嘆き | 小さく嘆いてばかりのショパン | かなしそうな音をつくろう |
スティリアの女 | スケーターズ・ワルツ | 装飾音と離れた音をきれいに弾いてみよう |
アヴェ・マリア | 新世界より(家路) | 片手で2つのメロディーを弾く |
貴婦人の乗馬 | エンターテイナー | 長い曲もひいてみよう |
25の練習曲 Op.100 の各タイトルは一般的な呼称としました
使っていただきやすいようにこんなユーティリティー・ページも収録してあります。
25の練習曲、各曲それぞれの練習趣旨になるべく沿うようにアレンジしました。
対応する表の曲を同時に練習してもいいですし、混乱してしまう様でしたら時期を違えて弾くのもいい手です。
この曲集を終える頃には【ピアノ続けてみよう】になっているはずですよ。
音符が小さすぎる楽譜も読みにくいですが、大きすぎる楽譜も視線移動が大きくなって疲れます。
ぱっと見でなるべく余白が感じられるレイアウトにしてみました。
この段階の生徒さんは今まで横線が少なかった譜面から、16分おんぷなど二重三重の横線に慣れてゆくタイミングです。
だからこそ、ちらっと短時間見ただけでわかりやすいように作る必要があります。
そして少々お疲れの時でも読みやすい楽譜であることはすごく大切です。
この本は曲集としての制作なので、既刊「ピアノヤメノン シリーズ」のような練習用のコメンタリーを書く予定はありませんでした。
そう当初は思ったのですが、やっぱり練習の参考にしてもらえればと
などお役に立てそうな情報を記しておきました。
書いてあるキーワードを使って、先生方がレッスンを進めやすくしたり、生徒さんは自主練のヒントにしてください。
ピアノはコツを覚えればとても扱いやすい楽器です。
定番の曲をもとに、いろいろなテイストを楽しめる曲集「ほぼブルグミ」
長続きするピアノライフのお手伝いが出来ますように。
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