大きな古時計 ムービー : ピアノ教材 【ピアノヤメノン2】No.8 : 2音を追うものは1音から
ピアノ教材 子ども・大人向け ソナチネ程度
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ピアノヤメノン 2 : P.24
Part2 弾くのは端だが役に立つ
Etude8 この曲は最後がタイ : 大きな古時計
こんにちは。ピアチャミュージックメソッド制作部のヤメノンアンバサダー、成城はのんです。
共同音楽出版社刊「やめなくていーよ ピアノヤメノン 2 」に興味を持ってくださりありがとうございます!
この本が少しでもピアノ長続きに貢献できれば嬉しいです。
【お買い上げありがとうムービー】
パスワード : P.49 Step3の最初の英単語
古時計はチクチク小言を言いそう
チクタク、ってスマートウオッチが主流の現代ではなんのことやら。2000年代生まれの私はのん も何のことやらさっぱり分かりませんです。
それに古株の体躯のいい時計に24時間昼も夜もチクチク言われそうで怖いですよね。昭和かよ、的な。
そうそう、曲のテンポの決め方も私それに近いと思うんです。
同じ曲を同じように弾いているのに、かたや安らぎ系のオーラを自然に発しているけれども、かたや正に説教されるごとく追い立てられ&追い込まれるような気分になる演奏。
これもテンポの決め方ひとつで変わってきます。
逆にこれを利用して、追い立てるような演出の曲の効果を最大限に活かすことも可能ですよね。
ピアノの練習時間は日時計でアバウトに決めるくらいでいいんじゃない?
時間の感覚は人によって違うらしいですよ。
充実していたから、長い時間に感じた説。
暇だったから、すぐ経った説。
自分のいる標高によって時間の流れが違う説。
重力の不均一、重力異常で場所によって時間の流れが違う説。
あの人はマイペースで時間の流れが違う説。
「練習時間は8時間」などと言いますが、ある人によっては15分で8時間分の効率を得ることもできます。
ノルマを決めた方がうまく事が進む人もいますが、逆効果な人もいます。
自分や生徒さん、家族の特性やペースを知って練習時間を決めることも大切と思います。
テンポは腹時計で : 著者からのコメント
ピアチャミュージックメソッド シリーズ著者の小林寛です。
機械式の時計はゼンマイと歯車で構成されています。
問題は、ゼンマイに蓄積されたパワーをどう定期的な秒針のステップで小出しにするかということです。
詳しくは他の文献に譲りますが、この小出しびっくりどっきりメカを《天府》(てんぷ/balance wheel)と言います。
語源はもちろん、欧州語の《テンポ》と言われています。
「だいたいこんな感じ」でテンポを掴むことも大切ですし、ときどきメトロノームでテンポを認識することも役に立ちます。
少なくとも♩=60、つまり秒針のステップを身につけてしまうと便利ですよ。
秒のステップより速いか遅いか、がわかるだけでも時間認識能力を身につけたことになります。
腹時計も役に立ちます。
お腹が空いたら、練習は終了しましょう。
この曲の応用としては、
ショパン エチュード「別れの曲」など、特に右手の内側が伴奏パートになる曲の感覚をつかめるかもしれません。
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